ご予約時に、
「何かの研究でわざわざ東京から」
とお聞きしていましたが、ご宿泊最終確認時、
「千屋の土蔵研究のためだけに一泊二日で行きます」
とのこと、びっくりしました。
「千屋の蔵になにがあるのだろう?」
当日、研究現場をお邪魔し、土蔵の内側に木の板を積んで囲いを作るバンヅミ(おそらく板積み)という工法が、西日本ではこの千屋地区が大変珍しいことなど、おうかがいしました。
おそらく、一昔前は持ち山がある人が木材を多く使い、より強固に防犯のためもあり、作られたものかもしれません。
より千屋に詳しい人をと思い、急遽長老をお連れし、千屋の説明を学生さんらの前でしてもらいました。
写真の右側の建物は、土壁が剥がれ、バンヅミが剥き出しになったものです。
柱支柱なく板を上に上にと積んでいく、バンヅミ。なるほど、柱がない!
この写真の右端の方が、土の建築物の専門家、山田宮土理先生です。
まだ知らない地域に埋もれた価値のあるものがあるものですね。