今日は、ぱるきちママの旦那が書きます。
新見の他地域では、以前より、大々的にとんど焼きを実施している所が多いですが、ここ千屋花見では任意で近隣住民が寄り合ってやってきました。
ですが今年は千屋花見全体でしようという声が上がり、1月15日、地元神社の境内でしてきました。
↓写真では燃やし始めなので少人数ですが、その後、何人かが加わりました。
役の方は、ご年配ながら、各家庭から正月の飾り物を軽トラで回収までしてくださってました。
千屋花見区全体で。。。という背景には、地域の所々のとんど焼きが人口減少やお年寄り一人暮らしでできなくなったり、だと思われます 。
これを機に、集落について考えてみました。
宿は、17軒の集落=組(くみ)に属しています。
17軒は宿が始まった26年前のことで、現在は14軒になりました。
組長が変わるタイミングで3年に一度総会が開かれてきました。
↓写真は、8年前、私が組長をしていた時の総会の様子。
総会は、地域に住む人たちにとって優先的な行事で、家長(各家庭の代表)が出席する”義務”がありました。総会の他、葬式などの法事も同様です。
しかし、何年か前より、組行事が成り立たなくなってきました。
前回の総会では、出席はなんと5名のみ。
原因は、住民数の減少・高齢化などですが、特に、一昔前は地域内で当然のように行われていた葬式などが、市中心部のホールなどになってきたのが影響していると思います。
このような現象が、隣接する他地域・組でも、何年か前から同時進行でおこってきました。
このまま推移すれば、集落そのものの崩壊も見えてきます。
宿は岡山県北、新見市。
最近の新見市および地域の風潮として、集落再生に「Uターン」を重視した発言が増えています。
逆に「移住」「Iターン」の発言は減少。
私は非常に危惧しています。
Uターン勧誘のすぐれた点はもちろん有ります。
集落がゆるやかなつながりに変わってきて、今までの集落の縛りを知ってるそこで育った人たちが帰りやすくなった。
地域事情を良く知っている人たちが帰ってくるのは受け入れる方も安心。
何か新しい事をする場合も、地域住民の共感を得られやすい。
しかし、ますます元気のなくなっていく今のままの集落に帰ってきてくれるのでしょうか。
私はそうは思えません。
今までの集落の考え方からすると、一度出た若者が戻ってきてくれれば地域は安泰だったのでしょうが、そう簡単にうまくいく時代ではなくなっています。
もっとオープンに・もっと地域の「おもしろさ」を増やしていかないと、元地元民も帰ってきてくれません。
それには、新見市として、集落の将来的な「おもしろい地域」にするvisionを確立する必要があります。
そして「おもしろい地域」にするvisionを実行してはじめて、移住者・Iターンの人たちに興味をもってもらえ、
ひいてはUターンの人たちも増やせることに繋がります。
移住者・Iターンが増えない地域には、Uターンの人たちも増えないのです。
一度、地元を飛び出した若者は、何かしら理由があるでしょう。
その人たちを呼び戻すには、元々都会で暮らしてて田舎に行きたいからと夢見てた都会の人を呼ぶよりもパワーが必要です。
集落の継続、これには、日本全国の田舎がかかえる課題。
今までに増して、visionの有無がその後の集落のあり方を決める時期にきていると感じています。